2022.05.28.

『粋な.街中古民家』が完成し、完成写真を【Works・作品集】ページにアップしました。どうぞご覧ください。

古民家改修といえば、まず大掛かりな構造改修を思い浮かべますが、改修の形は様々です。依頼主の希望（どのような改修をしたいのか）と実際の建物の状態、そしてコスト（予算）、時間も検討の要素です。時間とは施工の時間ではなく、この建物がこれまで生きてきた時間と、これから先に生きる時間です。どんな素晴らしい建物でも、闇雲に大改修を行う事は出来ません。すべきでないのかもしれません。冷静な判断と、出来る事、出来ない事、今やるべきこと、今やるべきでないことを繰り返し話し合います。

この建物は、単純に古くなった建物の修繕というだけでなく、地域の人を繋ぎ、地域の役に立てるような役割も担います。それが依頼主様の願いであり、希望でもありました。出来上がった建物は、依頼主だけでなく、地域の人たちもとても喜んでくれているとのことです。建物が人々の絆を強くし、幸せを作る。この建物に関わっていく一人の建築家として、本当に印象的な物件です。

アグラ