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Barco Madera バルコ・マデラ(仮写真)

南北に3本の風道のあるマンションリノベーション

場所:四日市/竣工:2019年7月/延床面積:21.5坪/構造:RCマンション/種別:リノベーション/施工:永田建設㈱

 

家具が揃って落ち着いてから本撮影という事で、引き渡し前の仮撮影を仮アップします。

築30年に近いRCマンションの高層階。元は、約71㎡(21.5坪)という小さなスペースに4DKという昔タイプの詰込み型で、高層階で西に窓があることでリビングダイニングは風が良く通ったものの、他の部屋は空気が動かない。窓が古いシングルガラスというだけでなく、全体の断熱もほとんどないために温熱環境が悪く、一部の部屋ではカビが生えていた。またマンションの間取り形状から玄関に窓がなく、真っ暗・・・。手を付けるべきことは、たくさんあった。

ビンテージ家具や唐紙、浮世絵などの好きな施主様が、生活を一新し、それらの趣味に合う和モダンで広々とした部屋を作りたいというのが初期テーマ。またこのマンションを初めて訪れた時、何とか玄関に僅かでも南の光を呼び込み、南北に風が綺麗に抜ける間取りにならないかと感じたため、光と風が良く通り抜け、ここにいる事自体が気持ちが良い部屋を作る・・・というコンセプトを設けた。

部屋は1LDKとグッと数を減らし、とても広くなったリビングの中に小上がり和室を設けた。そこは来客が泊まれるだけでなく、西窓の向こう見える鈴鹿山脈が手に取るような眺望となる仕掛けを施す。小上がり和室を間仕切る6枚の障子戸は、閉める事は少ないと考え、L型に引き込んですべて1ヶ所にまとめられるようにした。もちろん小上がりの畳下は、収納スペースである。小上がりの床面段差は18cm程度と低いが、全体に乾式遮音二重床を施したため、畳下収納の深さは25cm以上を確保でき相当の収納量である。キッチンは向きを変更してオープン型とし、更にユニットバスと脱衣室の位置を入れ替え、脱衣室に2ヶ所の半透明の戸を付ける事で、南窓の光を真っすぐ北の玄関まで呼び込む事に成功した。もちろん脱衣室の半透明の戸は、2ヶ所とも木製フラッシュ戸とダブルにし、来客時等のプライバシーは確保している。中央にある廊下も北の窓まで真っ直ぐに風が抜ける間取りとし、また和室の布団押入の下にも小さな引き戸を作ることで、これで3本もの南から北への真っ直ぐな風の道を確保した事になる。

壁には調湿性のとても高いシラス(火山灰)を塗り、空気環境を調節。壁天井の裏には十分な断熱材を貼り、窓は窓枠を深くし断熱ウチ窓を取り付け、さらにカーテンを断熱性の高いハニカムブラインド仕様としているため、温熱環境も高性能に。意匠的には、濃いブラウンを好まれたので、それらに合わせるようにシラスの色は鶯色とし、そしてシックなタイルを合わせた。また室内の大きな梁が元々とても低く気になるが、外周の梁が目立たないように梁下に木板を貼り上下の仕上げを変えたり照明の重心を下げるなど、マンションであることを一時忘れるような様々なさまざま工夫をしている。この部屋は、座っているだけで、夏も冬も春も秋も、とても気持ちが良いハズである。

 

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